冬場の寒い季節、髪の毛や頭皮は寒さと乾燥によってダメージを負っていることを知っていますか?
夏のような日差しの暑い季節とは違い、どうしてもダメージが弱まっているようなイメージを抱いてしまう人が多い冬。
確かに紫外線の量は減りますが、髪の毛や頭皮は紫外線だけでなく外の空気によってもダメージを受けてしまうのです。
そこで重要になるのが、外の乾燥と冷たい風から髪や頭皮を守ることです!
今回は、そんな冬の乾燥が髪や頭皮に与える影響、無意識に乾燥を悪化させている行動、実際に髪や頭皮を守る方法を5つ紹介します!
Contents
乾燥が身体に与える影響
乾燥する季節、特に冬になるとインフルエンザなどの風邪が一気に流行りだすなど、私達の身体に大きな影響を及ぼしますよね。
では、その乾燥について一度でも不思議に感じたことはありませんか?なぜ冬場は乾燥するのでしょうか?
この謎を紐解いていくのに重要なのが、”水分”です。乾燥は、空気中の水分量が少なくなることによって引き起こされてしまいます。
水分は空気中に存在できる量が決まっており、気温が高いほど量が多く、低い分だけ水分量は少なくなります。
熱湯に氷を入れるとすぐに溶けてしまいますが、冷水に氷を入れてもすぐには溶けないですよね?この原理と同じなのですが、難しいですかね…。
と言っても分かりにくいかもしれないので、もっと詳しく説明します。
乾燥は暖房によって更に増大する!
冬のような寒い季節は、暖房を使用して身体を温めようとしますよね?
「冷えは万病の元」というくらいですから、冷えが体へ与える影響は非常に大きいものがあります。詳しくはこちらでも。
なので、冷えを我慢する必要はありませんが、同時に乾燥を増大させていることに気付かなければなりません。
「暖房を使ったら乾燥することくらい知ってるよ!」と言われてしまいそうですが、一応原理も説明しておきます。
普段「湿度」と呼んでいるものが何を指しているのか知っていますか?
湿度は、上記で説明した空気中の水分量の割合を%で表わしていて、値が高いほど湿度が高く、値が低いほど湿度が低く乾燥している、と言えるのです。ここまでは常識。
そして、温度が高くなると空気が必要な水分量は多くなり、冬のようなただでさえ空気中の水分量が少ない季節に暖房を付けると、足りない水分を空気が水分の源である私達から吸い取るのです。
よって、”外にいるよりも室内にいる方が乾燥してしまう。”という現象が起きてしまいます。
私達の身体から水分を吸い取るといっても限界がある為、吸い取れる水分が無くなると、その分空気が乾燥していくのですね。
また、シベリアから吹く季節風によっても乾燥の度合いが変わり、日本海側より太平洋側の方が乾燥しているということも「冬=乾燥」というイメージを植え付けている原因と言えます。
では、この乾燥が髪や頭皮にどういった影響を与えるのでしょうか?
乾燥が髪や頭皮に与える影響と悪化させる3つの行動
髪や頭皮も、肌と同じように乾燥によってダメージを負ってしまいます。
一度、乾燥する季節を思い出してみて下さい。以下のような症状を感じたことがないですか?
・髪がパサパサする。
・静電気によって髪の毛がまとまらずにすぐ広がってしまう。
・髪の毛の手触りがごわごわする。
こういった症状を感じたら、それは髪や頭皮が乾燥をしているサインです。
ポイント💡髪は乾燥すると毛髪表面のキューティクルが剥がれ、内部の水分まで外に蒸発してしまいます。水分の無くなった髪の毛はパサつきを起こし、すぐに広がってまとめるのも困難になるのです。
そして、同時に乾燥によって発生する静電気によってもキューティクルは傷み、頭皮の毛根内にある毛乳頭を傷付けることにも繋がってしまいます。
静電気は”摩擦”によって発生しやすくなり、衣類を多く着る冬には乾燥と相まることで、更に威力は増大するのです。美髪の道を閉ざす静電気についてはこちら。
冬のような乾燥する季節は、何もしなくても髪や頭皮はダメージを負ってしまいますが、その冬だからこそやってしまう行動によっても、乾燥を加速させてしまっている恐れがあります。
それでは、無意識に乾燥を悪化させている3つの行動を紹介します。
行動① 寒いからと暖房を付けたまま部屋を閉め切る
これは寒いと誰しもがやってしまう行動ですが、上記で説明した通り暖房を付けるとより一層空気が乾燥し、髪や頭皮を傷めてしまいます。
「でも寒いし、外出たくないし、暖房は電気代も掛かるし…」これが本音ですよね?
そんな、外気をなるべく中に入れたくない気持ちは分かりますが、換気口だけでも開けておくか、加湿器を使って部屋の水分量を一定に保つことが、身体にとっては非常に重要です。
ポイント💡冬は外気より室内の方が温かく、窓に結露を生み出します。この結露を放置するほど、カビやハウスダストは蓄積されてしまうのです。
更には、乾燥した部屋は雑菌の繁殖を促進し、ハウスダストやカビなどを余計に増やすことにも繋がります。家の中に居ながら体調を崩さない為にも、定期的に空気の入れ替えを行いましょう。
また、寒くなると体を動かすのもおっくうになり、掃除も怠けてしまいがち。
しかし、こういったハウスダストやホコリが髪や頭皮に与える影響についてもしっかりと考えなければなりません。ハウスダストに負けない髪についてはこちら。
行動② 寒いから熱いお湯でシャワーを行う
「冬は寒いから、シャワーの温度はなるべく高めの42℃設定!」としている人も多いのではないでしょうか?
確かに、冬場のバスタイムはお風呂場に入っただけで寒いですし、なるべく高い温度に設定して早く体を温めたいですよね。
ですが、シャワーの温度を高めて髪を洗うほど、シャワー終わりの乾燥を増幅させることになります。なぜなら、髪や頭皮に必要な頭皮を過剰に落とし過ぎてしまうからです。
頭皮から分泌される皮脂は、汚れを生み出す原因にもなりますが、それ以上に髪や頭皮を外的ダメージから守る上ではとても重要な役割を担っています。
そんな皮脂を、高温のお湯で洗うことによって必要以上に落としてしまうのです。
皮脂によるバリア機能を無くした髪や頭皮は、お風呂上がりの乾燥地域に放り出されることによって、水分を蒸発しながら更なる乾燥を引き起こしてしまうわけですね。
頭皮は乾燥することによって、かゆみを伴ったかぶれを作り出したり、炎症を起こすなどの頭皮トラブルを発生させます。
髪と頭皮を健康に保つ為には、「水分と油分」が必要です。間違ったシャンプー方法を行って乾燥を悪化させない為にも、正しいシャンプー方法を実践しましょう!
行動③ ドライヤーで念入りに乾かす
お風呂上がりって、体は温まったと思ってもすぐに冷めてきてしまいますよね?
そんな冷えてしまう体を暖めてくれるのがドライヤーです。
「ドライヤーから出てくる暖かい風が気持ち良くて、いつもついつい長い時間ドライヤーをやってしまう。」という人も多いはず。
冬は寒くて髪も乾きにくいという特徴がありますが、 それ以上に、やはり寒いからこそ暖かいドライヤーに当たり過ぎてしまう人が多いのが現状です。
しかし熱に弱い髪や頭皮は、熱に当たり続けるほどに傷み、様々なトラブルを引き起こします。
寒いのは分かりますが、ドライヤーを近付けすぎないように注意して下さい。ドライヤーはヘアケアの必需品ですが、使い方を間違えると髪や頭皮にとっての凶器ともなり得ます。
髪に潤いを維持する為には、ドライヤー前に洗い流さないトリートメントを使用したり、長い時間ドライヤーを行わないようにしましょう!
熱に注意した、ドライヤーの正しい使用方法についてはこちら。
髪や頭皮の乾燥対策5選!
乾燥を生み出す原因が詳しく分かったところで、実際の乾燥対策も紹介します。間違った行動を正せばそれも立派な対策になりますが、正直それだけでは足りません。
まず、乾燥対策5選を紹介する前に基本的な乾燥対策を説明します。
一番はやはり加湿器を使うことですが、ずっと同じ量の水分を放出し続ける安い加湿器だと、室内の水分量を増やし過ぎて、返ってカビを繁殖させてしまう可能性もあるので注意が必要ですよ。
加湿器には出来るだけこだわり、湿度に合わせて水分量の調節をしてくれるものを選びましょう!それが出来ない場合は、無理に安い加湿器を使用せず、タオルなどで代用して下さい。
また、冬は体内の水分量も減りやすくなっています。夏ほど喉が渇かない為、水分補給を疎かにしてしまいがちですが、冬は夏よりも空気に水分を持って行かれてしまうので、こまめな水分補給が大切になります。
髪の毛は乾燥によって外側の水分が無くなると、必死に体内から水分を補おうと働きます。その時に体内に水分が無いと、髪や頭皮が水分不足となり傷んでしまうのです。
髪や頭皮の乾燥対策としては、自分の周り・体内の水分に注目して、環境作りから始めていきましょう!
それでは、髪や頭皮の乾燥対策に効果抜群の、5つの方法について紹介します。
対策① うるおい成分たっぷりのシャンプー&トリートメントを使用する
乾燥対策、まずはシャンプー&トリートメントです。今使っているシャンプーはうるおい成分が足りていますか?
現在、市販のドラッグストアなどでも買えるシャンプー&トリートメントを使用している人は要注意です。
”高級成分配合!”と書かれていても、騙されてはいけません。仮に配合されていたとしてもごく僅かの量に過ぎません。
本来、シャンプーやトリートメントに安い価格でそれだけの成分を配合することは、ハッキリ言って不可能です。
ではなぜそんな表記をしているのかというと、”そうすれば買う人が増えるから。”です笑。
そして、安いシャンプーやトリートメントには泡立ちやスッキリ感を強調したものがほとんどで、こういったものは本物とは言えず、むしろ偽物だと言えるでしょう。
ポイント💡”髪や頭皮を健やかな美髪へ!”と表記されていても、コストを抑える為に配合された刺激の強い成分によって、髪や頭皮はどんどんと傷んでいきます。
なので、乾燥を起こさない潤い感たっぷりの美髪を作り出すなら、保湿成分であるコラーゲンがふんだんに使われたシャンプー&トリートメントを使用しましょう!
中でも、補修効果の高いウロコ由来のタンパク質を加水分解して作られた、PPT系界面活性剤のシャンプーが非常に効果的です。
私も実際に使用している、保湿力抜群の「ラスティーク ディープセラムシャンプー リペア」がそれを叶えます。詳しくはこちら。
実際の購入レビューもあります!
対策② 洗い流さないトリートメントを使用する
先ほどもチラッと紹介しましたが、ドライヤーの前に洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を使用することで、乾燥から髪や頭皮を守ることが出来ます。
洗い流さないトリートメントは、一般的な洗い流すタイプのトリートメントとは違い、付けたら次にシャワーを浴びるまで髪の毛に付いたままです。
よって、ドライヤーから受ける熱だけでなく、日中の紫外線や乾燥からも髪や頭皮をガードしてくれるのです。
ポイント💡洗い流さないトリートメントは非常に優秀!毛先に付けるだけで、1日中潤いを保ちながらダメージを軽減してくれますし、何と言ってもその良い香りがずっと続きます。
中でもオイルタイプの洗い流さないトリートメントは、乾燥やクセ毛対策にピッタリのものもあり、洗い流さないトリートメントの中でもトップの人気を誇っています。
乾燥やくせ毛に悩む人が多いからこそ、オイルタイプのトリートメントが人気なんですね!
私も愛用する、人気ブランド「ケラスターゼ」の一番人気商品が、オイルタイプの洗い流さないトリートメント「NU ソワン オレオ リラックス」です。
※正規販売店でも度々売り切れが発生してます。
また、近年メーカー認証正規販売店ではないお店での購入によって、偽造品・模倣品の被害が増えています。正規販売店以外からの注文にはくれぐれも注意して下さい。
「NU ソワン オレオ リラックス」は、乾燥やクセによってまとまりにくい髪を、なめらかで艶のある髪へと仕上げてくれます。
冬場の乾燥する季節は特に重宝しちゃいますよ!
対策③ 風量の強いドライヤーを使用する
ドライヤーは、普段どのメーカーのものを使用していますか?そのドライヤーは風量が強いものですか?
ドライヤーの当て過ぎは乾燥を増幅し、髪や頭皮に良くないと説明しましたが、ドライヤー選びで一番重要なのはズバリ、”風量”です!
美容室でのシャンプー後のドライヤーを思い出してみて下さい。「自分がやるよりもあっという間に乾くし、指通りもサラサラしてる!」と感じたことはありませんか?
それもそのはず、一般的なドライヤーと美容師が使うドライヤーは全然格が違うのです!もちろんシャンプーによる効果もありますが、シャンプーだけではあのサラサラ感は実現出来ません。
美容師が使うドライヤーと、一般的な安いドライヤーの何が違うのかというとそう、”風量”です。
風量に特化したドライヤーを使用することによって、濡れた状態が一番ダメージを受ける髪や頭皮を、なるべく早く乾かすことが出来ます。
また風量が強いだけでなく、同時に広範囲に風を散らばせられるドライヤーだと尚良いですね。
なぜなら安いドライヤーは、熱を一点に集中させてしまうことによって、ダメージを増やしてしまうので。
特に、冬場の寒い時期はドライヤーの風が心地良く、頭皮に近付けて乾かしてしまいがち。
これでは頭皮を過剰に温めてしまいます。なるべく遠ざけて使用する為にも、暖かい風がいっぱい吹き出るドライヤーを使用しましょう。
国内の美容室シェアNo.1ブランドNobbyが提供する、風量抜群のヘアードライヤーはこれらの望みをすべて叶えます。詳しくはこちら。
対策④ ヘアブラシを使って頭皮マッサージを行う
ヘアケアに、ヘアブラシは取り入れていますか?
ヘアブラシで定期的に髪の毛をブラッシングしてあげると、髪の毛同士の絡まりを軽減し、更にはシャンプーの泡立ちを良くして洗いやすくする、といった利点もあります。
「髪の毛が引っかかって抜けるから使いたくない。」という人がいますが、これは間違った使用方法を行っているか、力任せにブラッシングを行っている結果だと考えられます。
なので、たかがヘアブラシでも正しい使用方法を実践することがとても大切です。
そんなヘアブラシの中でも、現在では「パドルブラシ」が大人気!”通常のヘアブラシの効果に加えて頭皮マッサージも出来ちゃう!”ことで有名です。
パドルブラシには2種類あり、特に木製のパドルブラシは髪にブラシが絡みにくく、頭皮マッサージがやりやすいので人気に火が付いています。
ポイント💡頭皮マッサージは、頭皮の血行を促進し、抜け毛や乾燥対策に役立ちます。最近では、頭皮環境を整える為にヘッドスパを行う女性も増えています。
木製のパドルブラシを使用すれば、乾燥の影響を受けない・髪の毛同士の絡まりを引き起こしにくい髪の毛を作り出すことが可能です。
しかし、そんなパドルブラシにもデメリットがあり、使用には十分に注意しなければなりません。この機会に正しい使用方法についても知っておきましょう!
対策⑤ 髪の毛の色を暗くする
季節それぞれの人気のヘアカラーを知っていますか?
・春から夏にかけては暑さを感じさせない透明感のある明るめのカラー。
・秋から冬にかけては寒さを感じさせない暗めの暖色系カラー。
このように、季節によって人気のカラーには傾向がありますよね。中でも冬の場合は、暖かさを感じさせる暖色系カラーが好まれます。
その原因には、暖かみも関係していますが、”乾燥によってパサついた髪の毛が、暗めのカラーだと目立ちにくいから。”といった理由もあるのです。
日本人の黒髪を上手く利用した髪色にすることで、金髪やブロンドヘアよりもダメージを目立たせず、同時にツヤ感を演出することも出来ます。
よって近年の女性には、ブリーチを行った明るさで透明感を出すのではなく、ブリーチなしの透明感のある髪色や、アッシュを活用した暗めの中に透明感が光るカラーが好まれています。
最近人気の乃木坂46のメンバーも、暗めで艶感バッチリの髪色のメンバーがほとんどです。
普段明るめの色を選んでいる人は、冬場の乾燥対策として暖色系の暖かみのある色にしてみるのもアリですよ!
2018年のトレンドカラーは、暗めの「アッシュブラック」で決まりです。
まとめ:乾燥が身体に与える影響は髪や頭皮に限ったことではない!
今回は寒い季節、特に冬に引き起こされる乾燥によって髪や頭皮が受けるダメージと、その対策について詳しく紹介しました。
最初に紹介した通り、「冷えは万病の元」という言葉がある通り、冷えによって生み出される乾燥には私達の身体を弱らせる効果があります。
乾燥が身体に与える影響は、髪や頭皮に限ったことではありません。人間の肌や体内を蝕んでいく乾燥について今一度振り返り、正しい対策を行っていきましょう!
くれぐれも寒いからと引き込まらず、寒いからこそ体を動かし、寒さに負けない体作りを実践してみて下さい!
最後までお読みいただきありがとうございます。ヘアケアを徹底的に行い、乾燥に負けないたくましい美髪を手に入れましょうね!