美容院に行かず、自宅でセルフカットをしている人って結構いますよね?
特に女性の場合は、前髪や襟足が気になると、早く切ってしまいたいが為に自分でカットしてしまう場合があります。
でも、”セルフカットして成功した!”という覚えありますか?
ほとんどが失敗に終わり、「やっぱり切らなきゃ良かった…。」と後悔しているはず。
そんな、成功することがほぼ無いに等しいセルフカットは、見た目だけの失敗に収まらず、行う度に髪の毛を傷付けているとに気付かなければなりません!
そこで今回は、美容室で行うカットと自宅で行うセルフカットの違い、セルフカットが髪に与える影響についても説明します。
セルフカットで上手くいくなら、美容師は必要ありません!
Contents
美容院カットと素人セルフカットの違い
ヘアカットと言っても、素人が家で行うのと何が違うと思いますか?
プロである美容師と素人との差は、
・ハサミの種類。
・今まで何人もの人の髪の毛を切ってきた知識と、その技術。
ハッキリ言って、この2つしかありません。
美容師が使うハサミは、普通の家にあるような文具用ばさみではなく、ヘアカット専用のハサミを使用しています。
ヘアカット専用のハサミは「シザー」とも呼ばれ、通常のハサミとはその切れ味が違います。
自宅のハサミで髪の毛を切ろうとした時、「髪の毛が何だか硬くて切りにくいなー…。」と感じませんでしたか?
美容師が使うシザーは、そのシザー専門ブランドが存在するほど、こだわり抜かれて作られています。1本数万円するものも存在し、美容師それぞれが自分の好みのシザーを愛用しているのです。
美容師は自分の技術を高める為に、講義や勉強会に参加して、日々知識と技術を身に付けています。そういった知識や技術とは別に、美容師がこだわることと言えば、ハサミなのです!
私の知り合いの美容師も、毎回カットしてもらう度に「また新しいシザー買ったんだ!試させて!?」と、私にお願いしてきます。笑
そんな、オーダーメイドでも作れるようなハサミを使っている美容師と、素人との技術の差は歴然ですよね?
美容院カットと素人セルフカットにはこれだけの違いがあるのです。
では、切れ味が良いと何が良いのでしょうか。
美容師はハサミのメンテナンスでもお金が掛かる
美容師が使うヘアカット専用のハサミは、”シザー師(ハサミ職人)”と呼ばれる専門の職人がいるほど、その切れ味にこだわり抜かれて作られています。
料理のプロが、自分のオーダーメイドの包丁を持参して料理をしているのと同じですね!
※最近では、機械化されて職人が減っているところも多いようです。
髪の毛は簡単に切れそうに感じてしまいますが、実はハサミではなかなか綺麗に切るのは難しいのです。
でも、美容師はどんな厚い束の髪の毛でも綺麗に切ってしまいますよね?
それには、美容師のハサミに対しての並々ならぬこだわりが関係しているのです!
いくら高いハサミでも、切りにくい髪の毛を切る度に、その刃は劣化していきます。
美容師のハサミは、いつも同じハサミを使っているように見えて、実際は古く切れ味の悪くなったハサミをころころと変えているんですよ?
素人が切れ味の悪いハサミで髪の毛を切ると、髪の毛の断面図が”ぐにゃっ”と斜めに曲がったような形になります。
髪の毛の断面図が曲がると、そこから枝毛や切れ毛が発生し、「切った時よりも短くなってる…!?」なんてことにもなりかねません。
反対に、切れ味抜群の美容師のハサミは、”スパッ!”と切ることによって、断面図を綺麗にすることが可能なのです。
髪の毛を切った後のダメージを考えれば、素人がそこら辺のハサミで髪の毛を切ってはいけないことが分かりますね!
美容師は自分で自分の髪を切ることはない
美容師に対して、「髪の毛を綺麗に切る技術があるんだから、自分の髪の毛も自分で切ってるんでしょ?」と、疑問を持ったことがあるのではないでしょうか?
確かに、美容師の技術とそのこだわり抜かれたハサミがあれば、自分の髪の毛を切るのも簡単だと思いがちですよね。
知り合いの美容師も、良く聞かれる質問ベスト1位だと言っていました。笑
しかし、美容師は基本的に自分で自分の髪の毛を切ることはありません。
なぜなら、他の人の髪の毛を切るのと、自分で自分の髪の毛を切るのとでは、全然勝手が違うからです。
自分で切る所を想像してみて下さい。前髪やもみあげなど、鏡越しに見える所なら自分でも出来ますが、後ろ髪など全体を見たら、綺麗に切るのは不可能だと感じますよね。
それは美容師も同じだということです。中には、”ベースだけ自分で整えて、仕上げは他の美容師に頼む。”という美容師もいます。
(バリカンで剃る場所は誰でも出来ますよね。)
それでも多くは、同じお店のスタッフや知り合いの美容師、気になる人気店で試してみる、といった美容師がほとんどです。
また、カットの次に気になるヘアカラーは、染める練習とそのカラー剤の効果を試す為にも、自分でカラーリングを行う美容師が多いです。
ヘアカラーも技術は必要ですが、素人も市販のカラー剤で出来るくらいなので、カットと比べたら簡単だと言えますよね。サロンカラーとセルフカラーの違いはこちらにも。
美容師でもセルフカットは難しいのですから、素人が行っても上手くいかないのは考えなくても明白ですよね!?
自宅で簡単に綺麗なセルフカットが出来る方法!
これまでの説明で、美容師に切ってもらうより自分で切ることでのリスクが分かってもらえたはずです。
どうしても、自分で自分の髪の毛を切るのは大変で、綺麗な仕上がりは期待出来ません。
しかし、「美容室に通う時間もお金もない!」という人もいるでしょう。そんな人が自宅で綺麗なセルフカットが出来るよう、簡単な方法を紹介します。
まずは、”髪の毛を切る前に濡らすこと”です。髪の毛は濡らすことでまとまりやすくなり、同時に自分の切りたいようにカットラインを決めて切ることが出来ます。
乾いた髪を切ると、パサパサしていて切り残しが発生してしまいますよね?
美容師も霧吹きを使い、髪の毛を切る前には必ず濡らしている筈ですよ。
ポイント💡簡単に思えるこの方法には、注意点もあります。濡れた髪の毛を引っ張りながら切ると、乾いた時に元の状態に戻ろうとして、切った時よりも短く感じることがあります。
ですので、髪を濡らして切る場合は、あまり髪の毛を引っ張らず、乾いた時のことも考えて少し長めに切ることをおすすめします。
また、時間を短縮しようと髪の毛を束にして切るのはNGです。束にして切ったつもりでも、「良く見たら斜めになっていた…。」というのは良くある話です。
少し面倒だと感じても、時間を掛けて小分けにして切っていくことが大切ですよ。そして、文具用のハサミを使うのもダメです。
前述した通り、切れ味の悪いハサミでは髪へのダメージを増やしてしまうので、ちゃんと髪の毛用のハサミを用意するようにしましょう。
最近では、大手通販サイトのAmazonなどで、プロでもアマチュアでも使える、安いのに本格的なハサミとスキバサミのセットが売られています。
このセットは、約80%割引でベストセラーにもなっています。
非常に評価も高いので、このようなセットを一家に1つくらい用意しておけば、大人から子供まで使用出来るので便利ですね!
切れ味・コスパの良いハサミで、自宅でのセルフカットを綺麗に仕上げてみましょう!
まとめ
「前髪が長いのが嫌だから、前髪だけ切りたい。」
「美容院って値段高いし、あまりあの空間が好きじゃない。」
こんな人達にとって、髪を切りたいと思った時にはセルフカットしか道はないですよね?
美容師でなくても、セルフカットを究めてプロよりも上手くなっている人も中にはいます。
”絶対美容師の方がカットは上手い!”とは言えませんが、経験や知識、技術の面では美容師に軍配が挙がるはず。
ヘアカットを少しでも綺麗に仕上げたいなら、美容室でのカットがおすすめです。
それでも自宅でカットをしたい場合は、100均でも買える髪の毛用のハサミでも良いですが、出来るなら少し高めのハサミを使うことを推奨します。
ハサミも道具なので、使うごとに劣化し、切れ味も落ちていきます。安ければ安いほど劣化も早くなるので、良いハサミを買ったのなら、メンテナンスもしっかりと行うようにしましょう!
くれぐれも、ヘアカットで「失敗した!」ということが無いようにしましょうね。
最後までお読みいただきありがとうございます。美容師のハサミへのこだわりを頭に入れて、髪を切ることへの意識を高めてみて下さい!