最近、髪の抜け毛が気になりませんか?
朝起きた時、枕にいつもより髪の毛が抜けていると心配になってしまいますよね。そんな抜け毛には、種類があるのを知っていましたか?
抜け毛と言われる脱毛症には、6つの種類があります。そこで今回は、女性にも多い6つの抜け毛(脱毛症)の種類について紹介します。
脱毛症について詳しく紹介するので、自分の髪の症状と照らし合わせて読んでみて下さい!
Contents
男女の脱毛症の違い
脱毛症は、男性と女性では少し症状が違います。
男性の場合は特定の場所の髪の毛が抜け毛となって抜けてしまうのに対し、女性の場合は頭皮全体から髪の毛が抜け毛として抜けてしまうことがほとんどです。
良く、髪が長くて真ん中で髪を分けている人で、その分けた部分の髪の量が薄くなって、頭皮が透けて見えている人がいますよね?
そんな人は「びまん性脱毛症」の恐れが強く、多くの女性はこのびまん性脱毛症に悩まされています。
また、女性の中に多いものとして「分娩後脱毛症」があります。出産を経験した人にとっては、馴染のある脱毛症ではないでしょうか?
これらの脱毛症は、ホルモンバランスの乱れによって一時的に抜け毛が増えてしまう症状です。
これら以外にも抜け毛の種類は様々あるので、後ほど詳しく説明します。
脱毛症の原因は様々ですが、脱毛症の主の原因は髪のヘアサイクルと成長に関係しています。詳しくはこちら。
抜け毛(脱毛症)6選紹介!
①びまん性脱毛症
「びまん」とは”一面に広がる”という意味で、びまん性脱毛症は言葉の通り、”髪の一面に広がった脱毛症”です。
この脱毛症は、女性の薄毛や抜け毛の悩みで一番多い症状です。
髪の毛全体が抜け毛によって少しずつ薄くなっていくので、最初気付くのには少し時間が掛かります。
男性の脱毛症のように、おでこや頭頂部が目立った薄毛にはなりにくいのが特徴です。
しかし、時間が経つにつれて髪のボリュームが無くなり、髪の色が薄く見えることによって、全体が老けたような印象になってしまいます。
昔は40代を過ぎてから症状が現れる人が多かったですが、最近は20代の人にもびまん性脱毛症は多く見られるようです。
・髪にボリュームが無く、全体が軽くてスタイリングしようとしてもなかなか決まらない。
・分け目やつむじ辺りが薄くなってきた。
・髪の毛が以前より細くなった。
このように感じてきた人は、びまん性脱毛症の恐れがあります。
びまん性脱毛症になる要因は、ホルモンバランスの変化や偏った食生活、ストレスの蓄積や間違ったヘアケアなどが挙げられます。
原因を考えてみると、女性に多い症状なのが分かりますね!
びまん性脱毛症になるきっかけは、何気ない日常の中に潜んでいます。びまん性脱毛症を治すには、自分がなってしまった原因を調べて改善することが大事です。
②分娩後脱毛症
出産を経験する人には、必ずと言っていいほど起きる症状です。
出産後の一定の期間に、一時的に髪が抜けてしまい、全体的に薄い印象になってしまいます。基本的には出産後6ヶ月から1年間の間に抜け毛は落ち着き、髪にボリュームが戻ってきます。
ポイント💡妊娠中は女性ホルモンの動きが増加し、ヘアサイクルが一時的に乱れる為に「分娩後脱毛症」は起こります。
妊娠中にお腹の中の赤ちゃんに多くの栄養素が運ばれてしまい、妊娠後期にはエストロゲン(排卵の準備を行うホルモン)と呼ばれる、髪に必要な女性ホルモンも使われてしまいます。
出産後には髪全体が一気に休止期に突入するので、「出産後に髪の毛が抜けてしまう…」ということが増えるのです。
大体母乳を終えると同時期に、この抜け毛も収まります。しかし、中には回復するスピードが遅かったり、高齢出産の場合はその後も治らない場合もあります。
更に、育児ストレスによって出産後もストレスを抱え込みすぎていると、円形型脱毛症などといった他の症状も併発してしまう恐れがあるので注意が必要です。
基本的には自然に治ることがほとんどなので、あまり考え過ぎずストレスの少ない育児を目指しましょうね!
③円形型脱毛症
”脱毛症と言えばこれ!”と言うほど、代表的な脱毛症ですよね。
「不意に頭部を掻いたら、一部分だけがごっそり髪が抜けてしまった…」という経験がある人もいるのではないでしょうか?
「円形型脱毛症」は、頭部におよそ500円玉ほどの大きさの穴が、1つないし複数出来てしまう症状です。
円形型脱毛症は主に男性に起こる症状に思いがちですが、女性や子供にも起こりうる症状なので、油断は禁物です!
この症状は急に起こることが多い上に、ストレスが一番の原因とも言われています。しかし、子供にも起こるということから、ストレスだけが原因ではないとも言えます。
ストレス以外の原因として考えられているのが、自己免疫疾患です。
自己免疫は本来、自分の体を衝撃から守るために働いています。
それが、髪の毛を成長させる毛包を破壊し成長を止めてしまうのです。この自己免疫疾患は、女性に起こりやすい症状とされています。
詳細は解明されていないですが、「男性よりも女性の方が自己免疫力が強いので、一度自己免疫疾患になってしまうと治すのも大変。」だということです。
赤ちゃんが出来たら、”その赤ちゃんの分まで自分の体を守らなければいけない!”という、女性の強さが招いてしまう症状とも言えますね。
④牽引性脱毛症
「牽引性脱毛症」は女性に多い脱毛症で、特に毎日同じ髪型をしている人や、エクステを頻繁に付けている人に多い症状です。
男性に起こることは少なく、仕事やプライベートで髪を結ぶ機会の多い女性に気を付けて欲しい症状です。
「髪を結び続けているとハゲる!」とよく聞きますよね?
これは本当のことで、毎日同じヘアスタイルで髪を締め上げていると、髪が本来の方向ではない方向に引っ張られているので、頭皮が痛み薄毛や抜け毛の原因となってしまいます。
ポイント💡牽引性脱毛症になると、髪の生え際や分け目が薄くなって地肌が目立つようになります。
これを防ぐためには、毎日同じヘアスタイルは避け、なるべく自然体の髪でいられるようにしてあげるのがベストです。
また、頭皮マッサージを毎日のバスタイムに取り入れたり、髪を結ぶ場合にはヘアゴムではなく髪への負担の少ないシュシュを使うこともおすすめです!
⑤脂漏性脱毛症
「脂漏性脱毛症」は、頭皮の皮脂が過剰に分泌されることによって、毛穴の周りや毛根で炎症が起こり、髪の毛が抜けてしまう症状のことです。
特に皮脂の多い男性に出来やすい脱毛症です。頭皮近くのかゆみを伴い、通常ではあまり見ないサイズのフケが出来たりします。
普段フケは、気付かないところで剥がれ落ち、新しい皮膚を形成してくれています。
脂漏性脱毛症になると、頭皮が過剰な皮脂によってベタベタになり、大きな塊となったフケが髪の至る所にくっ付いてしまいます。
毛穴が詰まって炎症が起きると、かゆみが酷くなるだけではなく、毛根にもダメージを与えてしまい、髪が抜け落ちてしまうのです。
皮脂は頭皮を守る上ではとても重要な役割を担っていますが、過剰に分泌されるとこのような脱毛症を引き起こしてしまうんですね。
シャンプーで皮脂を綺麗に落とすことは大切ですが、落とし過ぎると返って頭皮を守ろうと皮脂が分泌されてしまうので、あまり落とし過ぎないようにしましょう!
”シャンプーはなるべく1回で良い!”と私は推奨します。
⑥ひこう性脱毛症
「ひこう性脱毛症」は馴染のない、あまり聞いたことのない脱毛症ですが、主に思春期を過ぎた男子に出現しやすい脱毛症で、フケと脱毛が合わさった脱毛症として知られています。
「ひこう」は「ぬか」を表わし頭皮のかゆみを伴う為、髪を掻いて髪の肩辺りにフケが多く落ち、溜まってしまいます。
ひこう性脱毛症の症状は脂漏性脱毛症とよく似ていて、その治療方法も同じようなことが多いです。
アレルギー症状とも言える脱毛症ですが、アトピー性皮膚炎の人にも良く発生する症状です。
特に気を付けなければいけないのが、”自分の肌に合ったシャンプーを使っているかどうか”です!
自分の肌に合わないシャンプーを使っていると、頭皮の乾燥により皮脂が過剰に分泌されてしまい、フケが大量に発生してしまいます。
ひこう性脱毛症の疑いがある人は、まずは今使っているシャンプーが本当に自分の肌に合っているかをもう一度確認して下さい。
もし肌に合っていないのであれば、新しくシャンプーを買い替えることをおすすめします。
まとめ
抜け毛と呼ばれる脱毛症を6選紹介しました。脱毛症が気になる人は、自分の症状に似た脱毛症があったのではないでしょうか?
脱毛症は男女問わず起こりうる症状なので、気付いた時には早めの対応が必要です。
抜け毛全般に言えることですが、食生活の乱れや生活習慣の悪化、ストレスの蓄積によって抜け毛は発生してしまいます。
今はまだ抜け毛が気にならない人でも、今の習慣を見つめ直して、間違った部分は修正していきましょう!
薄毛や抜け毛、脱毛症に悩まない髪を目指しましょうね!
最後までお読みいただきありがとうございます。脱毛症は治る病気です。早めに対策を行って下さい!